競馬コラム

中山GJにて落馬競走中止したシングンマイケルについて

ショッキングなシーンでした。

よほど過酷なレースだったのでしょう。勝ったオジュウチョウサンにしても、のめりながら走ってるように見えたし、最終障害の着地は少し危なかったようにも見えました。最後は、出走各馬もれなく全部ばてていたと思います。

 

最終障害で、シングンマイケルは崩れ落ちるように落馬しました。力尽きて倒れたように。頸椎関節脱臼を発症していたとのことで、そのまま起き上がれず、予後不良の診断が下されたようです。

 

障害馬にしろ平地馬にしろ、競走馬は常にこういう事態が、有り得ないなどと言えない確率で起こり得ます。それが辛いというなら、競馬を観るのを、関わるのをやめるしかないです。

とはいえ、やはり辛いものは辛いですね。起こり得ることなんだからしかたない、とは簡単に割り切れませんね。

 

自分は、馬乗りの仕事なんかも経験してきて、おそらく、普通の競馬ファンよりも、競走馬を、経済動物として、割り切った観点を持っていると自覚しています。競走馬は走ってナンボだし、所有する人間の意向によって、生命さえどうとでもなってしまいます。そういう面があると知りながら、長年競馬ファンをやり、時には競走馬の世話も実際にやりました。

誤解を覚悟で言えば、馬の命は人間の命よりずっと安いし、代わりがいます。

 

そういう考え方を、理解していても、競走馬の事故を目の当たりにして、心が痛まないなんてことは決してありません。

 

GⅠレースで、有名な馬に事故があったときだけ、ことさらに感傷に浸るような真似をするのは、我ながら、偽善くさいと感じます。いま、この文章を書いているときにも、世界のどこかで、競走馬や仔馬や繁殖馬が死んでいるかもしれないのに、それらに対してはいちいち悲しんだりしません。

でも、リアルタイムでレースを観ていて、ショッキングだったので書き留めました。

 

なお、悪天候下で開催したことについて、JRAを批判する声も多いようですが、個人的にはそれについては、賛成も反対も言えないし、ああすればいいこうすればいいとかも言えないですね。開催延期したとしても、それによるあらゆる方面への不利益もわかっているので。

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