雑記

【海外ドラマ】アウトブレイク 感染拡大 視聴したので感想 ネタバレあり

突発ですが、海外ドラマ感想です。

 

カナダ初のドラマ、

「アウトブレイク 感染拡大(原題、Epidmie)」

を全10話一気に視聴しました。

役者の話しているのが英語じゃねーなと思って調べたら、フランス語でした。メルシーという語がたびたび聞こえるので、調べなくてもわかったかも。さらに調べると、カナダって公用語にフランス語もあるんですね。

 

邦題からわかる通り、ウイルスパンデミックを描いたドラマです。いま、現実世界でも猛威を振るっている、新型コロナウイルスが登場します。

なにより驚きなのが! 現実で新型コロナウイルスが出現する前の、2019年に制作され、2020年の1月~3月に放映されていたということです。偶然の一致なのでしょうが、まるで預言であるかのように見えます。

 

最初にいきなり最終話で判明するネタバレ(示唆されてるシーンはあるので途中で気付きますが)をしますが、コウモリが感染源で、コウモリからフェレット(イタチ科に属する肉食性の哺乳小動物。イタチだと思えばいいです)に感染し、それをペットにしている人間に感染し、感染したヒトからヒトへ、と感染が拡がっていきます。

 

未知の感染症が拡がりつつあることを察知した、衛生研究所所長のルクレール博士を主人公に、感染拡大防止、感染症の治療、感染源の特定といった奮闘が主に描かれていきます。

 

(印象的な)登場人物紹介

登場人物が多いので、その中でも印象的な人物を紹介していきます。

 

アンヌ=マリー・ルクレール博士

ルクレール博士は非常に有能な人物で、得られる情報を整理して、部下に指示を出し、感染の真相を追求していきます。早期解決のため、未承認の試薬をこっそり患者に投与するという、かなり危ない橋を渡る度胸もあります。(これ人体実験の側面がありましたし、一概に誉めることはできません)

実際には疲れてもいたでしょうけど、ほとんどそんな様子を見せないスーパーウーマンです。ある記者会見の前のシーンで、目の下にクマが出てるぞと指摘されたことがあったくらいですね。

その他スタッフもみんな終始元気です。いちおう、机で寝てしまって会議に遅れてくる様子なんかはありましたが。あまりそういうシーンを強調しすぎると物語の本質を外れかねないのでしかたないですが、もう少しスタッフ全員の疲労感を出したほうがリアリティあったかなと思いました。

 

ネッリ・カジュリク

ルクレール博士と偶然出会った、イヌイットで大学院生のネッリも、大変貢献します。感染拡大初期に、いとこを失ってしまいますが、ルクレールの指揮下に入り活躍します。フェレットが怪しいと中盤くらいに発言し、フェレットを飼っていて実際に家で感染が起こった家に調査に行くも、タイミング悪くフェレットが脱走。その後フェレット怪しい説はなおざりになってしまったのが残念でした。あのときフェレットを捕まえて検査できてたら全然違ったんじゃないかなー。

 

ちなみに、感染拡大初期の犠牲者がイヌイットたちであったために、新型ウイルスは当初イヌイット・ウイルスなどという呼び方をされ、いわゆる風評被害を生みました。イヌイットに対する差別意識なんかもちょっと描かれます。

 

ファブリス・プレヴェール

映画にしろドラマにしろ、余計なことばかり言うむかつく奴ってのはお決まりでいるもので、広報責任者のメガネ男がその役です。立場上しかたないかもしれませんが、記者会見時の大衆からの見られ方ばかり気にして、ルクレールにいちいち文句を言います。死亡者数が199人と200人とじゃ全然違うんだと憤りますが、そんなのしかたなくない? じゃあお前が生き返らせてこいよと思いました。

 

ローラン・ドゥメール公安大臣

ゲイの公安大臣が出てきます。ゲイだからパートナーとの間に子供は作れないんですが、代理母のフランソワーズに、自分の精子で受精してもらっていました。子供が産まれてたらゲイ2人で育てるんでしょうか。そういう事例もあるんですかね。日本でもある? ちょっと自分は不勉強です。

子供が産まれたら、と書きましたが、そうフランソワーズは感染症で死んでしまいます。彼女の死はちょっと複雑な思惑が絡んでいて、彼女を死なせたくない大臣が、数が限られている治験薬(前途した、ルクレール博士が人体実験まがいで試した薬)を、本来投与されるはずだった少年を除外して、フランソワーズに投与させます。

しかしフランソワーズは症状がかなり重篤だったためか、投与が遅すぎたためか、投与の甲斐なく死んでしまいます。(その後、治験薬による治癒率は50%強とされる)

そこで問題は、除外されてしまった少年と、その母親です。予定通り少年に投与されていても、治ったかどうかはわかりませんが、治験薬を投与されなかった少年マルスランは死んでしまいます。その母ジュヌヴィエーヴは悲しみに暮れ、睡眠薬自殺を図るシーンもあるほどです。

ジュヌヴィエーヴは、息子に治験薬が投与されたものと思っていますが、本当はされておらず、彼女はそのことを知りません。

大臣は一時、罪悪感に苛まれて、ジュヌヴィエーヴに真実を打ち明けようとしますが、ゲイパートナーのパスカルに止められます。代わりに2人でジュヌヴィエーヴに親切にしてやり、ジュヌヴィエーヴは、辛い体験をした者同士の好意と受け取っていたのですが、最後の最後に、看護師のメラニーの口から真実が告げられ、ドラマのラストにて怒りに満ち満ちたジュヌヴィエーヴが、大臣に、量は十分あると睡眠薬を渡します。

 

前線にいる関係者が、身内を優先したくなる気持ちはわかります。そうできてしまう力も、ある意味ではありますし。そして大臣は、それを打ち明けようとしていて、良心がありました。善人ぶりながら保身に走ったのは、ゲイのパートナーパスカルでした。あのとき、打ち明けていれば、ジュヌヴィエーヴはもちろん大臣を憎み恨んだでしょうが、本人の口から打ち明けられるのと、他人から聞かされるのとでは、その後の心境はだいぶ違っていたのではないでしょうか。

大臣とパスカルは社会的に終わっていたかもしれませんが。(パスカルはフランソワーズの実子クザヴィエが取り残されてしまうことを懸念しての保身で、そのへんも複雑なんですが)

 

ロベール

フェレットから感染が拡がった要因は、不法にフェレットの売買をする、ペットショップのロベールにありました。彼はフェレットのブリーダーからフェレットを買い取り、売りさばいていました。申告をしておらず、脱税していました。

このロベールもクズなんですが、その妻の看護師エブリーヌもクズでした。

エヴリーヌは世間でマスクが足りないのを見て、病院に備蓄されているマスクを大量に盗んで、夫の店を通じて高価で販売しました。そう、転売です。てゆーかその前に窃盗してるんで、わが国でも問題視された転売よりはるかに悪質です。(買い占め転売も非道徳な悪行ですが)

こういうことが起きたら、こういうことをするやつが現れるという、スタッフの先見性がお見事ですね。

彼女は、夫の、フェレットの脱税取引も知っており、ルクレール博士とネッリが調査にきたとき、国税庁の奴らだと思い込んだ夫の言葉で、フェレットを裏庭におっぱなすという無責任行動(感染源だと知らなかったとはいえ)も見せてくれて、紛れもないクズっぷりを発揮しています。

 

サブリナ

最後に紹介したいのは、ルクレール博士の娘のサブリナです。

高校卒業を控え、親の影響なのか、医学部受験を視野に入れているみたいです。

カナダでは(他にもイギリスやアメリカでもあるそう)、高校最後に、プロムと呼ばれるダンスパーティーがあるようなのですが、当初は、その準備に浮かれている彼女が描かれていました。気合を入れてドレスを選び、いよいよパーティー当日となって、彼女は、行かないと言い出しました。450人も集まる場所に行くのは感染が恐い、と。

さすが医師の娘、賢いと、このときは思いました。ルクレール博士は、彼女の学校からは感染者は出ていないし、一生に一度なのだから、と彼女をパーティーに行かせたいふうでしたが。

そう、で、そのときは賢い娘なのだと思いましたが、その実は、単に無差別に感染を怖がっているだけの、賢いふりしたバカでした。例が適切かわかりませんが、311のあと福島を差別したような人と同類かと。

根がバカなので、終盤彼女も感染します。感染を怖がっていながら、不用心にフェレットに触りまくったんですね。もちろん、フェレットが感染源とは知らなかったわけですが、病原体がついてるから靴を脱げ、と発言する人物とは思えない間抜け極まる行動でした。靴の裏の土に感染リスクがあると思っていながら、動物べたべた触るか???

幸運なことに、症状がではじめたころに、ロベールが取引してるフェレットが感染源だ! と特定され、そこからブリーダーを割り出し、そのブリーダーが、サブリナが滞在していた、サブリナの友人の祖母宅だったために、早期に発見され、彼女は助かりました。

助かったけど、流行している病気がどういうもので、なにがどう危険かと調べたり考えたりもしない彼女には、医学部は向いてないんじゃないかなと思いました。

 

全体の感想

10話完結で、すっきりしていて良かったです。人気が出たからとやたらと続くあれやこれやの他の海外ドラマより好印象です。私はアマプラで視聴し、それにはシーズン1という書かれ方をされていましたが、多分形式上表示されてしまうもので、続編はないと思います。同じ登場人物で続編作っちゃったらそれはもう終末モノになってしまいます。

全体的に、十分に面白いと言える作品で、おすすめもできますが、映画コンテイジョンのドラマ版じゃね? と言われればそんな気もします。映画ならではかもしれませんが、コンテイジョンのほうが絶望感がありましたね。誇張のされすぎという気もしますが。

現実のコロナ渦の前に、これを制作したのはもう一度言いますが本当に驚きですし、転売ヤーが出てくるのも見事です。

 

お暇な時間、なんかドラマでも見ようかなーというときに、観てみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です